恋愛依存症

恋愛関係では相手に少なからず依存してしまうものです。 しかし、恋愛依存症とは恋愛感情のある相手に対して 過度に神経を尖らせ束縛したり面倒を見たりして、 強迫的な状態にまで陥っている人のことをいいます。 恋愛依存症はアルコールやドラッグ依存症者に 比べるとあまり関心されていませんが、同じくらい強い依存性があります。 アルコールやドラッグ依存症者は自身で気づきやすいですが、 恋愛依存症は気づきにくいというのが特徴です。

恋愛依存症者の特徴

  • 1. 自分の全てを犠牲にして相手中心の生活になっている
  • 2. 相手の価値観や考え方、行動をコントロールしようとする。視野の狭く極端な価値観を持っている
  • 3. 自分に自信がないので、相手に対して依存心が強く、一人では生きていけない
  • 4. 現実を直視せずに、現実逃避する
  • 5. 忍耐力の乏しさから過度の心配をしてしまう

心の葛藤

恋愛依存症者は必ずといっていいほど心の中に二つの人格が存在して葛藤状態に 陥っています。たとえば浮気症の彼に悩む依存症者は「もう別れるべきだ」 という心の苦しみから抜け出そうとする人格、そして「いつの日か浮気を辞めてくれる」 という心にブレーキをかけているもう一つの人格が存在しています。 この「別れたほうがいい」という一つの人格に「別れてはいけない」という人格が 命令を出している状態であり、本人にとってはかなり苦しい状況です。 さらに「別れてはいけない」という人格は「見捨てられる恐怖」から 浮気性がいつか治るという根拠のない期待が存在しています。 まさにわかっちゃいるけどやめられない状態です。

認知の歪み

恋愛依存症者は「浮気はするけど、本当に彼が愛してるのは自分」といった歪んだ認知 をしていることが多くみられます。しかし繰り返し浮気をして彼女を苦しめている のが事実です。彼が本当に彼女を愛しているのであれば、 彼女を苦しめるようなことするわけがありません。この他、暴力を振るわれると 「私を思って叱ってくれた。愛されてるからこそ手が出た」、嘘をつかれると 「私の気持ちを考えて嘘をついてくれた」、お金を貸してくれなど困った時にだけ 頼ってきた場合は「困った時に本当に助けられるのは私だけ」など。

二人の世界を守ろうとして、相手への魅力が高まる

周囲の人達から「そんな彼とは別れたほうがいいよ」といわれても 「彼はみんなが言うほど悪い人じゃない」と思ってしまいます。 彼を悪く言われれば言われるほど、彼女の心の中では必死に抵抗したり反論したい 欲求に駆られてしまっています。子供が一つだけ玩具を取りあげられると その取り上げられた玩具に魅力度が高まるのと同じで、禁止された彼にいっそう魅力を 感じてしまうわけです。

強迫的でが相手中心の生活

彼女は彼と別れを考えたり、次はいつ彼が逢ってくれるのだろうかなど、 彼のことばかりを考えている毎日です。心は常に彼のことで囚われているます。 そして、彼が「逢おう」といった時には、仕事や学校をサボったり、 友達と遊ぶ約束をしていてもキャンセルしてまで逢うことを優先してしまいます。 日常生活を自分でコントロールできず、常に強迫的な状態です。

無限のループ状態

カップルそれぞれには恋愛のパターンの法則、 出会いから別れまでの恋愛プロセスは存在しますが、 恋愛依存症者の場合は、そのパターンが常に固定的なのが特徴です。
彼が浮気をする→ 彼女が葛藤状態に陥る→彼女が別れを考える(別れを告げることもある) →彼が「本当に好きなのは君だよ」と離さないようにする →仲直り→しばらくするとまた彼が浮気をする

恋愛依存症のから抜け出すには、状況の見直し、依存症状から回復と、 現実を受け入れて健全な対人関係を再構築していくことが必要になります。 恋愛依存症から抜け出せない方は心理カウンセリングを受けてみるのもいいでしょう。